ボトルネックって

全部くだらない戯言。

「逃げるが勝ち」それは結局は負け

逃げるが勝ち。

勝負において、逃げることで結局は勝利を得る。つまり、結果的に勝つことを指す。

 

この言葉を最初に言った人は、勝者なのか敗者なのだろうか?

 

人は日々、逃げ続ける。向き合うことを避ける。そんな人が「逃げるが勝ち」なんて言ったら最後、もう戻れはしない。

 

大事なときほど、辛くて逃げだしたい。そんなことばかり。けれど、それで逃げて得られるものなんて、何もない。何も得られなかった者のこと、それを人は敗者という。

 

つまり、逃げるが勝ちを最初に言った人は敗者なのである。

 

人が一生において、最初の逃げ・挫折はなんだろうか?

 

最初の夢、最初の恋……

全てのはじめては、大抵叶わない。

 

それについて、いま後悔しているだろうか?

何か理由をつけて逃げ続けてはいないだろうか?

 

時間は何事をも解決する万能薬、きっとその心の軋みも和らぐ。

しかし、劇薬でもある。

ふとした瞬間、あのとき・あの場所……

こうしていれば、ああしていれば……

 

せめてすぐに向き合っていれば……

 

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さて、僕は紛うことなき敗者である。

 

夢はなかった、今どきそういうこともある。

初恋はあった、叶わなかった。

蝋燭のような僅かな灯火は、ふと溜め息をつけば消えてしまった。

(訳:諦め逃げた)

 

いま期間限定のイベントを逃した!そんなくらいには後悔している。

 

まぁ、もう時すでに遅し。あとのまつり。

 

僕の後悔は非常に軽い。なにせ挑戦しない。

挑戦しなければ、失敗もなく後悔もない。

かつてはそれが次善だと思い切っていた。

 

きっとふとした瞬間に後悔を思い出す。そのくらい強い後悔をもつ人もいるだろう。

 

いや、そんなこともないか。少しでも挑戦をした人って、したいことをやりきるでしょう。やりきれば、後悔もない。

 

逆に僕みたいに余地がある人間は後悔も大きい。さきのように逃げることは次善でしかなかったわけだ。

 

その時には傷もなく問題がなくても、今となってはチクチク痛む。遅効性の毒みたいな。

 

 

あーあ。

 

 

こういうのって後から取り戻せないから。

本当に始末が悪い。

 

どんなに惨めで情けなくても、やりきっとけばなぁ。

まぁ、自分を思い返すとそんなこと、できっこないよなって思う。

 

若ければそれも取り戻せる、なんて話もある。

実際、20歳になるまで-学生-の頃は謎の全能感に満ち溢れていた。

 

それは経験したことが少ないからだと思う。物事に挑戦するとき、その難易度の高さを知らないと逆にとにかく頑張れる。

 

自分に見切りをつけていないこと、可能性を信じられること、その無謀さの結果にある失敗を恐れていないこと。

これらの理由で頑張れる。

 

あぁ、それと単純ながら気力。これは大きい。全能感の理由だ。

 

20歳を超えると途端に気力がなくなる、大学を行かないでゴロゴロしちゃう気持ちも分かるってもんだ。

 

 

受験勉強が最初の試練なら、最後の試練は卒業。遠足みたいに帰るまでが大事。

浪人や留年すると卒業が遠くなるのは、20歳までの貴重な気力を浪費しているからに違いない。

 

もちろんそれに意味がないとは言えない。大卒というステータスは免許証に近い。就職に必要な資格に運転免許は必須とは言わないが、必要なものだったりする。

 

 

いま多くの人が使用しているというか、依存しているスマートフォン

分からないことがあれば、すぐに調べられる。かつては情報の伝達手段は電話かメールしかなかった。

 

スマートフォンが現れる前、一体どうやって暮らしていたんだ?

なんて、思うひとも多いはず。

 

便利さを享受した一方で、夢を諦めた人もいるだろう。

 

つまり、スマホは自分の夢がどれだけ厳しいことなのか調べることができる。

また、夢を叶えた結果、必ずしも幸せにはなれないことも現実として知ってしまうわけだ。

 

 

クリスマスにサンタさんは来ないし、仮面ライダーウルトラマンは現実にはいない。

 

 

逃げるが勝ちは負けではある。

だが、負けたことで不幸になるわけでもない。

そうなると夢にこだわる必要もない。

 

文系と理系、敷かれたレールに沿って歩くのは別に悪い話でもない。

平凡かもしれないが、実はその平凡もまた難しいとその頃には理解しているだろう。

 

 

脈絡もなにもないが、今回の教訓としては後悔したなら1歳歳をとるまでに解決しろということ。つまり、1年以内。

もちろん次の日でも1週間以内でも1ヶ月以内でも、当然早い方がいい。

 

 

あなたの後悔が過去になる前にね。

 

 

人生には当たり前に逃げてもいい選択肢と逃げたら後悔する選択肢がある。

 

挑戦者には特大の分岐点が表れやすいだろうし、普通の人でも数回はある。

 

 

大人になるって諦めるってことだから。

子どもが大人に反発するのって、まさにそれだね。子どもは諦めることを知らない。

 

 

まぁ、それでも。

少年漫画でもよく主人公が強敵と戦うじゃないか。彼は逃げるだろうか。

 

逃げないし、読者もきっと逃げて欲しくないと思うはずだ。

やはり、誰しも逃げたくはない。結果はどうあれ立ち向かいたい。

 

一度逃げれば、選択肢にそれが含まれてしまうから。弱い僕はすぐその選択肢を選びたくなってしまう。

 

そうだ。少年漫画にも強敵から逃げて、成長してまた立ち向かい打ち勝つ。

そんな話もあるよね。

 

まさにそれって人生。僕たちには一度きりしかない人生だけど、今ある物語ひとつひとつに人生-ストーリー-がある。

 

読書やゲームは娯楽。でも、それに意味がないわけじゃない。

経験を詰んだ人間のつくった物語、AIすらも真似できない作品。そう一度きりしかない人生でつくった物語。

 

 

それに触れるってとても勉強になると僕は思う。

 

 

まずは10年後、僕は逃げていないだろうか。

挑戦し、成長しているだろうか。

 

 

長いようで短い物語は僕の場合、既に10分の1は進んでしまっている。