追憶のサンフラワー
7月、8月ってなんか懐かしいよね……
ナツヤスミって存在、覚えてる?
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東京にいた頃、講義の合間に行った家系・飯作るのが面倒で行った家系・バイト終わりに行った家系。
僕の外食はほぼ家系ラーメンでした。
それは家から近かったのと、入りやすかったっていうだけの理由でしたが、当然味も気に入ってました。
横浜家系ラーメン・町田商店ってところです。チェーンだし行ったことある人も多いでしょう。
まぁ、なぜか群馬にはない。だから久しぶりに家系に行こうと思うと、別の店になります。
でも、味はほとんど同じ。
向こうでは固め・濃いめ・普通でやってました。早死に三段活用はしたことありません。
ストレスなのか濃い味でも全然気になりませんでした。
帰省する前に最後と思って食べた固め・濃いめ・普通の塩っぱいこと……
そして、今回群馬の家系で食べた固め・普通・普通の塩っぱいこと……
隣りの人が早死に三段活用をしているなか、こんな塩っぱかったかなぁって……
行ったことない人に言っておくと、その3つは麺の固さと味の濃さと脂の多さです。
ちなみに値段は普通のラーメンで700円程度、ラーメンって結構高い。
僕はネギラーメンが好きで大体900円くらいなんですけど、大してバイトしてなかったので、ご褒美みたいなもんでした。
今回は就職してるのでバイト戦士よりはお金あります。よって、ネギラーメンにしました。
塩っぱいことは別として味はやっぱ美味しかったです。
にぼしラーメンとか塩ラーメンとか食べてきたけど、家系の醤油が安定なんですよね。
今度いくときはニンニクいれてやろうと思います。次の日、仕事だと兵器と化すアレです。
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話は別ですが、同じ麺類として最近ハマってるカップ麺をついでに…
少し前の回でカップ麺をディスってた僕ですが、普通に好きです。
最初は明星?の200円くらいのまぜそばが美味しくって買ってたんですけど、最近売ってない。
似た商品で横にある130円くらいのやつがあったので、買ってみたらまぁまぁ美味い。
辛いのが苦手なひとはやめた方がいいかもしれません。
まぁ、ペヤングの赤いヤツよりはマシ。
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過去、懐かしい場所、懐かしい動画……
同じ場所には今はもう同じ人はいないけど、同じ部屋で同じゲームをやって、同じ動画を見る。
それが何だかノスタルジー。
……それで一向に新しいゲームや動画を見られていないんですね。
まぁ、しかし気に入ったものというのはいつ見てもいつやっても楽しい。
文字通り色あせない。
存在には残るものと残らないものがあって、残るものをひとは求めがちです。
しかし、大抵の本当に大切なものや一瞬の煌めきというのは残らないものです。
そういった本当に大切なものっていうのは、後に残らないだけあって、記憶にも残りづらい。
だから、やっぱり人は残るものを求めるんですね。
つまり、僕は時間が経ってふと立ち止まって考え込んで、結局大切に思ってしまうのは残るものだと思っています。
少し話は別となりますが、
もしも過去が下にあって未来が上にあるとしたら、そしてもしも何かのきっかけで足元が崩れたら。
そうしたら僕やあなたは過去に落ちるわけです。
自分の未来が想像できない人は過去に落ちて喜ぶことでしょう。
記憶の通り、あのときの一番の友達、親しみある時代、みんな違った青い春が待っているわけですから。
どうせ繰り返しなんだから、同じことをやっても面白くないだろって思う人もいるでしょう。
あるいは、1度やった事なら確定された結果が期待できるはずだ。例え過去は失敗でも2度目の過去ならやり直せる。
それは永遠の勝者を意味する。
なんて思う人もいるはずです。
残念。
人の海馬はそんなに優秀じゃないので、見覚えのある場面でも気づかない。そんなものです。
同じ場面で同じことができない。そういうことも必ず起きます。想定は想定のままで知っている結果は一つのみです。
つまり、こういうことです。
2020年から2016年に落ちたあなたは、きっと過去に遡ったと勘違いすることでしょう。
確かに2020年のあなたが2016年に落ちた、それを説明する言葉は過去への遡行としか言いようがありません。
しかし、あなたが2016年に落ちた時点で、あなたにとっての2020年までの4年間は不確定なものになります。
過去は過去ではなくなり、あなたは2016年に生きるひとりの人間でしかありません。
それは想像できない未来に向かって進む、ひとりの冒険者です。今の僕と全てのひとたちと変わりありません。
過去に遡って、過去の失敗を取り戻す。あるいは過去のチャンスを掴み成功を得る。
そんな物語をよく聞きます。
おかしいですね。可能性が一つしかない世界なら有りうるでしょう。
しかし、人生は想像できないくらい広がっていて、可能性に溢れています。
一つの失敗をしていても、次の機会を逃してしまう。それが普通です。
かの物語は過去に遡ったあと、怒涛の勢いで成功のみを掴んでいくことが大半です。
夢ですね。淡い夜の夢です。
でも、こうは言っていて、物語はそれでいいんですよね。物語は物語で夢だから。
そこにいるのは幾人かの友達を失い、過去を懐かしみ、それでいて思い出を多少忘れた。
現実に目を向け、たまに未来を想像するひとりの人間がいる。
それさえ分かっていれば。
じゃあ、僕はあの頃好きで今もやはり好きな動画を見つつ、あの頃と同じゲーム会社の作ったゲームをやります。
まったく、あの頃よりも何だか湿っぽい日ですね。